中国不織布展示会 SINCE11

2011年10月12日から14日までの3日間、中国上海で不織布の展示会を視察。

 

80%以上が中国企業で、日本企業は5%未満といったところ。

他にも韓国、アメリカ、ヨーロッパのメーカーが出展。

 

中でも気になったのが、今回の展示会は日本の展示会に比べ中東系のバイヤーが非常に多かったこと。

中国、韓国のビジネスマンは日本人が躊躇して出向くことの少ない中東、アフリカ方面に積極的に販売活動を行っているとは聞いたことがありますが、その影響もあるのだろうか。

 

スパンボンド不織布は最低で10g/m2の製造を行う企業も見られた。

 

乾式スパンレースでは最低20g/m2の製造を行う企業が多数で、中国では竹が非常に多いためか、竹パルプを使用した乾式スパンレース不織布を扱うメーカーも複数見られた。

 

湿式スパンレースは残念ながら展示している企業は見つけられなかったが、乾式スパンレースの設備を持つメーカーの営業に聞いたところ、多数のメーカーが湿式スパンレースを製造するべくトライはしているが製紙の技術蓄積の少ない中国では非常に難しいらしい。

そんな状態でも浙江省に2、3社湿式スパンレース不織布を製造、実績を積んでいるメーカーもあるとのこと。

 

全体としては目新しいものは多くはなかったが、そんな中でも非常に品質の優れた企業もあり、今後の動向が気になる。

 

 

 

 

紙の重量の計測方法

 紙の重量の計測方法についてご紹介します。

 

紙は通常、1㎡あたりの重さで表示をしています。
そのため、例えば70gのクラフト紙なら1㎡=70gとなります。

 

もし、巻取りで1200mm x 9000Mのクラフト紙70gの重量が知りたい場合は、
この巻取り1本の面積をまず求めます。

 

1200mm = 1.2M なので面積は、

 

1.2(M) x 9000(M) = 10800㎡

 

となります。よって、この巻取り1本の重さは
10800㎡ x 70(g) = 756000(g) = 756kg
と計算することができますが、

 

上の計算を毎回毎回計算するのは非常に煩雑なため、

 

70(g) x 1.2(M) x 9(R) = 756kg

 

のように、

 

坪量(g) x 紙幅(M) x 連量(R)

 

で直接算出することもできます。

 

ちなみに紙の場合は巻取りなら1000Mで、平判なら1000枚で1連(R)ですが、
フィルムの場合だと500㎡で1連(R)となるので注意が必要です。